~川代棚田へようこそ~
棚田ネットワークでは、皆様の「棚田が好き」、「棚田に触れ合いたい」「田植えなどの棚田の農作業をしてみたい」等の声に応えるため棚田農作業体験のプログラムをいくつか実施しています。
2015年から鴨川市川代地区柿木代棚田(川代棚田)を体験フィールドに設定し、「鴨川市川代棚田プロジェクト」とし運営してきています。鴨川市の棚田は大山千枚田が有名ですが、それ以外にも多くの棚田があります。ここ川代地区は、昔から長狭米と呼ばれる美味しいお米が穫れることで知られています。しかし、棚田地域はどこも高齢化や担い手不足などの多くの課題を抱えています。このため、川代地区では、圃場整備から残された約50枚の棚田を活用し、棚田オーナー制に取り組むなど熱心に地域活性化に取り組んでいます。
棚田における主な作業
お米を作るのは、主な作業だけでも田起こし、代かき、田植え、草取り、稲刈り、はざ掛け、脱穀、籾摺りなど多くの段階があります。当ネットワークでは、このうち春の田植えと秋の稲刈りを体験するツアーを実施します。これらの体験を通じて、さらに興味のある方は、各地域で実施している棚田オーナー制度(紹介サイト「棚田NAVI」)にも参加できます。
川代地区でも棚田オーナー制度にも取り組んでおりますので、オーナー制度の各種行事を通じ地域の農家の方々とふれあうなど有意義で楽しいプロジェクトをめざしていきます。皆様の積極的な参加をお待ちしています。
2023年度(令和5年度)の活動計画
※ 棚田ネットワークは「田植え」と「稲刈り」を中心に団体として参加し、その他の作業については、有志での参加となります。
今シーズンはコロナも収束しつつあり、参加しやすくなっています。
◆田植えと稲刈りの参加申し込みををお待ちしています。・・・・現地集合(AM10時からPM1時)
お友達やご家族連れをはじめお一人様での参加も歓迎です。
お問い合せ
認定NPO法人 棚田ネットワーク 川代チーム
川代棚田オーナー制の 農作業スケジュール | ||
主な作業 | 日程 | 備考 |
種まき | 2023年4月2日(日) | 田んぼ作業の始まり、種を撒く。 |
※ 田植え | 2023年5月3日(水・祝) | 農家さんの指導のもと手作業の田植え体験です。棚田オーナーさんと一緒の作業で棚田は賑やかです。 |
草刈り | 6月4日(日)、7月2日(日)、8月27日(日) | 田んぼの草取りと畦の草刈り作業です。 |
※ 稲刈り | 9月3日(日) | 手刈りでの稲刈りとハザ掛け作業! |
脱穀/お米引き渡し | 9月10日/9月17日 | 脱穀作業/オーナーさんや関係団体にお米引き渡し |
収穫祭 | 10月8日(日) | オーナーさんや関係者で収穫したお米を味わいながら、舞台を囲み楽しいひと時を過ごします。 |
2017年度の活動例
■田植えイベント
3年目となる今回は、5月3日に14名で「田植え体験」を行いました。当日は、連休による混雑で現地到着は11時過ぎ。この日はオーナー田の田植え行事で、多くの家族連れで賑わうなかで行われました。中島代表、川代集落の庄司代表、鴨川市の課長さんの挨拶後、早速田んぼに入って田植え開始です。目印を付けた縄を張り、その縄に沿って一列に並び植えていきます。最初のうちは綱張り役と植える人とのタイミングが合わず、手間取っていたものが、だんだん慣れてスムーズにまっすぐな苗の並びになってきたところで無事完了。昼食は地元の婦人部の皆様の手作りのタケノコの炊き込みご飯など季節感あふれる弁当をいただきました。
■草刈り・稲刈りイベント
川代お米作り体験3年目も無事終了し、9月17日には収穫した美味しい長狭米を受け取ることが出来ました。地元関係者を始め、各行事に参加された皆さま大変ありがとうございました。今年度は大きな災害もなく順調と思われていましたが、8月に天候不順から稲の生育が遅れ、稲刈りを予定より1週間遅くしました。そのこともあり、参加者が少なめで高速バスによる体験ツアーとなりました。
田植え後の草刈り(7月9日3名、8月20日1名)にも有志より参加しました。棚田保全の大切さや棚田の魅力を体験していただくため、今後も活動を継続していきます。
2015年度(初年度)の活動例
■田植えイベント
最初の行事として、棚田体験ツアーをH27年5月9日(土)に実施しました。新宿の棚田ネットワーク事務所前からマイクロバス及び現地集合者合わせて38名の参加で実施しました。新宿からは新しく開通した首都高環状線を通りアクアライン経由で2時間足らずで着き、改めて都会に近い棚田を実感しました。はじめに参加者全員で自己紹介をして、篤農家の廣部信義さんの苗の植え方の説明を受けた後、田んぼに入りました。田植えは初めての人も多く、どろんこの田んぼに入り、足を取られながらも、地元の方が張ってくれた縄の目印に合わせて植えていきました。広い田んぼも大人数でやれば1時間ほどで早苗が植わった田んぼに早変わりです。最後に、みんなで、田んぼの前で集合写真を撮りました。その後、廻りの山や遠くの鴨川の市街を眺めながら食べる弁当は格別でした。これから、秋の収穫まで地元の農家の皆さんに育ててもらいます。
■稲刈りイベント
稲刈り一番乗り!8月末日、「稲刈り体験」を実施しました。この川代地区は昔から献上米である「長狭米」(ながさまい)として
名が通っています。今回は雨の中、都内からバス組とマイカー組、チャリンコ組とたくさんの方に参加いただき感謝いたします。
刈るそばから天日干し用のハサ掛けつくりです。ちなみに、この地域ではハサ掛けのことを「掛け干し」と呼んでいるそうですよ。稲刈り後の昼食は、地元のお母さん方が作ってくれたカレーライス。とても美味しかったです。
イベント動画(※平成27年度田植えイベント時) | |
棚田の守りびと
川代集落は戸数62戸でそのほとんどが農家で、集落代表の庄司さんや事務局長の川上さん達が中心となり集落全体で棚田を守る活動を行っています。
地元では中山間直接支払の制度を活用しながら、集落全体で「棚田をはじめ地域を活性化させよう」と取り組んでいます。※写真は田植えの仕方を説明する地域の篤農家である、廣部(ひろべ)さん。
鴨川市と棚田ネットワーク
鴨川市は、千葉県南東部に位置し面積191k㎡、人口3万5千人の安房地方の中心都市の一つで「自然と歴史を活かした観光・交流都市」です。また、2002年には、第8回全国棚田サミットを開催し、それまでの学者の一方的な基調講演と交流会中心のサミットから、オーナー制の運営と棚田、地域づくりと棚田など10のテーマによる話題提供者と参加者が双方向的に話し合う分科会方式を採用し、その後のサミットの流れを作りました。また鴨川市では、大山千枚田を例として、中山間地域等活性化協議会を組織して、棚田オーナー制を導入し、都市と農村交流を通じた地域活性化を目指しています。
※鴨川市の棚田オーナー制を実施している棚田は次の7か所です。(当ネットワーク「棚田百貨堂」サイトより)
大山千枚田、釜沼奥谷棚田、嶺岡二子棚田、星ヶ畑棚田、山入棚田、南小町棚田、川代柿木代棚田
棚田ネットワークでは設立当初から大山千枚田の復田や都市住民の農作業体験の場として、鴨川市と関わってきました。今年からは「川代棚田」を新たなフィールドとして、地域の方々やより多くの都市住民との交流・活動の場にすべく邁進していきます。
お問い合わせ先
〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-18-16-704 NPO法人 棚田ネットワーク 川代チーム
E-mail : info(at)tanada.or.jp Tel & Fax 03-5380-4001
Eメールは(at)を@に変更して送信して下さい。