棚田応援米プロジェクトとは

棚田が耕作放棄される大きな原因の一つが、平坦地の水田に比べて2倍の労力を必要とする一方、収穫量はわずか半分と言われるほどの生産性の低さです。また現在、ほとんどの棚田米は、平坦地のお米と区別されることなく同価格で流通するため、経済効率が低く高齢化が進む棚田地域にとっては、肉体的にも経済的にも維持が難しくなっています。

そこで棚田ネットワークでは、棚田を応援してくれる消費者、米穀店、企業の協力を得ながら、「棚田米」を単なる消費物ではなく「棚田」のシンボルとして、保全につながる付加価値をつけた棚田米流通システムの推進を応援して行くプロジェクトを発足させました。

主な活動は、下記の条件にあった棚田米の販売に対して、棚田ネットワークオリジナルの「棚田応援米マーク」を発行し、一般消費者に保全運動としての棚田米の購買を訴えることです。

棚田応援米マーク発行条件

棚田応援米マーク
① NPO法人棚田ネットワークが認知する棚田地域でつくられた棚田米の商品であること。
② 通常のお米の相場に加え、棚田保全のための維持 管理費をふまえた仕入れ価格であること。
③ 販売時に棚田の現状の伝達や棚田保全を消費者に 積極的に呼びかける販売システムであること。

このマークのある棚田米をお買い上げごとに、売り上げの一部がNPO法人棚田ネットワークの棚田保全活動に寄付されます。

※このマークは棚田米の品質を保証する認証マークではありません。

指定商品 米又は米粉を使用した菓子及びパン、米又は米粉を使用した加工品、米を用いたすし、米を用いた弁当、米を用いたおにぎり、米、米粉、酵母、こうじ、米を主原料とする粉末状・液体状・錠剤状又はカプセル状の加工食品、玄米茶、米を使用したみそ、米を使用したしょうゆ、米を使用した食酢

発行事例

棚田米百選 オンラインショップ
棚田ネットワークの法人会員、成川米穀さんが運営する棚田米ショップサイト。流通量が少ない棚田米を一人でも多くの消費者に知ってもらうために、生産者と棚田保全に係るNPO、販売にかかわる米屋が三位一体となり、棚田米を販売応援する。現在全国の10ヶ所ほどの棚田米を扱う。
【注:このネットショップは閉店致しました】