【石部棚田プロジェクト最後の収穫米】


今年で12年間続けた石部棚田でのお米つくりプロジェクトの最後の収穫米の引取に行ってきました。
今年の収穫量は籾にして99kg、そして精米するとなんと67kgまで激減するという衝撃的な結果となりました。
12年前にこの8枚の田んぼを復田した初年度は125kg程度収穫できたので、およそ半減ということになります。
原因は、今年は山に食べ物がなかったのか、鹿の侵入が多く、稲を食べられたり倒されたりしてしまったことが大きいです。
また玄米は黒ずんで色が悪いのも、おそらく鹿の糞が田んぼに入って窒素分が増加したことにありそうです。
食味もかなり落ちることが予想されます。
この田んぼでの最後のお米つくりでも、またまた新たな学びをいただきました。
ともあれ最後の収穫米。
とても少ないですが、協力してくれたボランティアのみなさんとシェアしたいと思います。
収穫米引取りの際に、初代会長だった高橋周蔵さんのご自宅に寄り仏壇にお線香を捧げ、プロジェクト終了の報告をいたしました。
2012年に周蔵さんから、棚田の入口であるこの8枚の田んぼで、蓑口と本畔(飾り畔)のある石部伝統の棚田を復元して欲しいと頼まれて以来12年続けてこれたのは、生前はもとより逝去後も天から見守ってくれた周蔵さんのおかげです。
私たちのお米つくりプロジェクトは今年で終わりますが、石部棚田全体の保全活動は今後も続きます。
どうぞ、みなさまこれからも保存会へのご協力よろしくお願いします!