かみかつ棚田未来づくりプロジェクト・レポートの【会議編】【棚田編】に引き続き、最終回の番外編【食事編】です。
今回、スタッフの方が上勝町のおすすめスポットでの食事や徳島でのおすすめのお店を回っていただき、とてもありがたかったです!上勝町での二日目と三日めのランチを中心に紹介します。
神田茶屋の絶品うどんと棚田米おむすび
神田地区にある足湯と軽食が食べられる「湯っ足り神田茶屋」は、地域のボランティアで運営されているそうです。日曜のみの営業で、ちょうど日が合いラッキー!歯ごたえと上品な出しが美味しいうどんと棚田米の2種おむすびをいただきました。
おむすびは、もち米のようなモチモチ感があり、とても美味しかったです!それにしても、うどん350円、おむすび250円とはとても安い。
地元のお母さんやお父さんのぬくもりが感じるスポットでした。
【湯っ足り神田茶屋 http://kamikatsu.guide/spots/95】
阿波晩茶の里
神田茶屋で飲んだお茶は、この地域特産の乳酸菌発酵茶「阿波晩茶」です。
四国では全国でも珍しい「後発酵茶」というお茶が飲めます。高知県の基石茶、愛媛県の石鎚黒茶、香川県の秋冬番茶、そして徳島県の阿波晩茶です。
後発酵茶とは、緑茶などの「不発酵茶」、烏龍茶などの「半発酵茶」、紅茶などの「発酵茶」のように、茶の酵素が自然発酵するかしないかのお茶と違い、乳酸菌などの微生物によって発酵させたお茶のこと。
阿波晩茶は、夏場に茶葉を摘採し、茹でて発酵を止めた後によく揉み、桶に詰めて乳酸菌などの微生物によって発酵させ、天日に干して作るそうなのです。
一説には空海が中国から持ち込んで、四国に広まったともいわれます。少し酸味のある味わいは、中国のプーアル茶などに近い気ががしました。花粉症などのアレルギーに有効であることが証明されていて、いま注目のお茶なのだそうです。
若い農家さんにもお話がきけたのですが、現在の問題は、ほぼ自生したお茶の木を丸ごと葉も枝も摘んで作るので(新芽を摘むわけではないので)、農薬などはほとんどなく安全で健康的なお茶なのですが、なにぶん大量生産ができないので、阿波晩茶だけでは食べて行けないそうです。なので、今後は上勝の棚田米と阿波晩茶のコラボブランドを期待したいものです。
勝浦川を眺めながらの朝食
会議の会場でもあり、二日目の宿泊をした月ヶ谷温泉「月の宿」の朝食です。
手作り豆腐には、徳島の名産すだちのポン酢をかけていただきます。地元産の野菜やたまごを使った朝食を勝浦川を眺めながら食べられます。
【月ヶ谷温泉「月の宿」http://www.e-kamikatsu.jp/】
上勝町のおしゃれスポット「cafe polestar」
ここはどこぞの代官山のカフェか?と思わせるハイセンスでオシャレなカフェが月ヶ谷温泉の近くにあり、最終日のランチに連れて行ってもらいました。
ゼロ・ウェスト運動の生みの親の娘さんが経営するという「カフェ・ポールスター」で、絶品カレーをいただきました。実はこのカレーに添えられる「アチャール」という南インド料理によく付く、スパイシーな福神漬けのような食べ物は、今回車での移動をしてくれたプロジェクトのスタッフさんが、栽培から製造まで手掛ける商品だということで、楽しみにしていました。
上勝町特産の柑橘類「ゆこう」と青唐辛子の二種類のアチャールがあり、カレーの味に変化が出て、とても美味しかったです!
【カフェ・ポールスター http://cafepolestar.com/ 】
番外編
上勝町へ行く前の日、徳島市内での食事を紹介します。
まずは、徳島空港でお昼に食べた「渦潮ラーメン」。すだちがさっぱりとして美味しかったです。
そして、打ち合わせで食べた徳島市内の人気カフェ「コーヒーワークス」のチーズケーキ。
担当の方が夕食に連れて行ってくれた、瀬戸内(ここは徳島県と香川県の境で、香川県に位置します)の鯛のあら煮定食は絶品でした。特産のわかめどっぷり味噌汁も美味しかったです!
今回の上勝町ではプロジェクト会議の他、さまざまな取り組みやスポットの紹介をスタッフの方々がしてくれました。お陰様で、上勝町の魅力を堪能させていただきました。何とかこの経験を棚田ネットの活動とつなげて、楽しい展開に発展させていければと思います。
プロジェクト事務局の皆さん、本当にお世話になりました!
■取材・写真・文:高桑智雄(NPO法人棚田ネットワーク事務局長)
■協力:かみかつ棚田未来づくり協議会 http://tanadamirai-01.postach.io/